頼清徳総統は5日、総統府でグアテマラのベルナルド・アレバロ(Bernardo Arévalo)大統領夫妻とその一行の訪問を歓待した。頼総統は、今後も双方の協力をより緊密にすることで各分野でのプロジェクトを進め、両国の発展を促進していきたいとの期待を語った。
総統府前広場では、アレバロ大統領夫妻とその一行を儀仗隊の栄誉礼で歓迎した。式典には蕭美琴副総統のほか、司法院の謝銘洋代理院長、考試院の許舒翔副院長、監察院の李鴻鈞副院長、行政院の呉誠文政務委員兼国家科学及び技術委員会主任委員、内政部の劉世芳部長、外交部の林佳龍部長、国防部の顧立雄部長ら閣僚に加え、張俊菲駐グアテマラ大使、外交使節団代表としてセントビンセント及びグレナディーン諸島のアンドレア・カイザー・ボウマン駐台大使などが同席した。21発の礼砲でアレバロ大統領への敬意が示されたあと両国国歌の演奏が行われ、頼総統とアレバロ大統領による閲兵式が行われた。その後、頼総統とアレバロ大統領がそれぞれ演説を行った。
アレバロ大統領らは台湾初訪問。グアテマラと中華民国(台湾)は昨年国交を樹立して90周年を迎えている。
頼総統とアレバロ大統領は、式典に続き会談を行い、半導体分野で協力を推進する二国間協定に調印した。アレバロ大統領は、共同で推進する半導体人材育成においては、グアテマラの関連人材が台湾で研修を受けるなどし、同国において未来の科学技術発展への第一歩を踏み出す一助となっており、意義深いものであると評価した。このほか、サプライチェーンにおける双方間の投資を促進する協定等も交わされた。
また、その後開かれた「国宴」と呼ばれる公式午餐会では頼総統及びアレバロ大統領がスピーチを行った。頼総統は、台湾とグアテマラがいずれも困難な民主化の道を経験したことで、両国の国民は民主と自由の尊さを身をもって理解しており、今後も共に努力し、あらゆる分野での交流と協力を深め、90年を超える友情をさらに高めていきたいと述べた。
アレバロ大統領は、両国は、その国民がそれぞれ自由と民主を守るためにたゆまぬ努力を続け、複雑な国際情勢の中でも正しい道を歩み続ける真の民主国家であると語った。